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はじまりのみち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 はじまりのみち
製作国
上映時間96分
劇場公開日 2013-06-01
ジャンルドラマ,戦争もの,実話もの,伝記もの,ロードムービー
レビュー情報
これは素晴らしい日本映画!
本作は実在の映画監督・木下惠介を主人公とした伝記映画です。
この手の映画は、その人物のことを深く知らないとシーンの意味が理解できなっかたり、不親切に感じることも多いのですが、本作はそれも心配無用。
木下監督作品を知らなくても、全く問題なく楽しめます。
そもそも木下監督は(評価が高いにも関わらず)それほど認知度が高い監督ではありません。
同世代の監督には黒澤明がおり、精鋭たちが活躍する時代で、自分の信条を大切にした作品を作ってきたのが木下監督なのです。
本作は、原恵一監督の「世の中の人に木下監督の映画の素晴らしさを知ってもらいたい」という気持ちにあふれています。
そしてその試みは成功しています。
押しつけがましさはほとんどなく、木下監督という人間と、その作品の魅力をこれ以上ない方法で伝えています。
「はじまりのみち」にこめられたメッセージは「母が子を想う気持ち」、「親孝行」、そして原恵一監督作品の「戦国大合戦」でも描かれていた「戦争がないことの幸せ」です。
そしてそれは作中で引用される作品『陸軍』のテーマにも通ずるものなのです。
難点もあります。
それは原監督の「木下監督愛」が強すぎて、木下監督作品の引用シーンがとても長いことです。
流される木下監督作品は本編のストーリーと巧みに絡み合っているのですが、少し冗長さは否めません。
しかしそんな不満も、作品の素晴らしさからすれば大した問題ではありません。
何気ないシーンの意味を知り、人間模様と込められたメッセージに感動できる本作は、もっともっと多くの方に観てもらいたい作品です(興行収入が初登場10位圏外って・・・)。
予備知識は特に必要ありませんが、できれば「戦国大合戦」を観てから劇場に足を運ぶことをおすすめします。
ヒナタカさん [映画館(邦画)] 9点(2013-06-09 20:07:40)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 5.96点
作品の点数分布
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214.00%
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6728.00%
7520.00%
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928.00%
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作品の標準偏差 1.84
このレビューの偏差値 58.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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