Menu
 > 作品
 > ス行
 > 洲崎パラダイス 赤信号
 > ひと3さんのレビュー
洲崎パラダイス 赤信号 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 洲崎パラダイス 赤信号
製作国
上映時間81分
劇場公開日 1956-07-31
ジャンルドラマ,ラブストーリー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 完璧である。主人公カップルが脱出してきた洲崎パラダイスへと架かるあの小さな橋は、カオスとコスモスを分節する橋であり、そのカオスへの逆戻りをこのカップルはぎりぎり踏みとどまる。しかしこちら側カタギの空間とて「コスモス」となりはしない。50年代の時代の寵児たる「オートバイに乗ったラジオ商」が、彼女を奪い去る。 主人公は人に尋ねる、二人が去った方角は「橋の中か外か」。「外の方」だという答え、つまりカタギの物象化された都会。同時代のイタリアでも「自転車泥棒」(デ・シーカ)すら捕まらないご時世に、相手がオートバイでは探し当てることは不可能だ。そうしてさらに、ひとりの純情娘がこの橋に現れ、主人公へのかなわぬ恋心を水面に映す。見事な橋の映画である。
ひと3さん [映画館(邦画)] 10点(2011-03-02 17:57:39)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 8.16点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.00%
500.00%
614.00%
7312.00%
81144.00%
9520.00%
10416.00%
作品の標準偏差 1.32
このレビューの偏差値 60.61
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
洲崎パラダイス 赤信号のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS