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《ネタバレ》 ドイツ表現主義映画の環境から出てきていながら、その繊細な表現が別物の水準であるムルナウ。ここでは、猫被りというものを映画内映画で表現し、論より証拠の「映画による教育」の効果を見せるかのよう。この映画内映画の、旅から帰宅した夫が聖なるものにかぶれているという話題は、あの『フォーゲルエート城』の再現である。脚本は同じカール・マイヤーで、階段のセットがここでも大きな役割を演じている。聖人を演じるタルチュフが階上から階段の誘惑に逆らえずに階下の肉欲へと堕ちる図は、あの名作映画『雨』(マイルストン)を連想させる。
【ひと3】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 9点(2025-05-05 15:30:15)
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