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観客に向かってのメイク直しは、観客を鏡役割にしているのであるが、通常の関係を逆転している。通常は、スクリーンが観客の同一化のための鏡であり、そんなふうに例えば『トリコロール、青の愛』に引きつけられたのだった。いまや人としての厚みの方で勝負していそうなビノシェのカメラ目線すれすれの眼差しを、観客が受け止める番なのである。
【ひと3】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-06 00:34:46)
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