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ピクニック(1936) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ピクニック(1936)
製作国
上映時間40分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化,ショート(短編映画)
レビュー情報
《ネタバレ》 見上げるカメラと見下ろすカメラという区別。見上げるカメラは被写体の背後の空を呼吸し、晴れ上がった空の幸福が、画面いっぱいに広がる。ブランコという宙吊りの媒介の威力がそのとき驚異的である。ピクニックをしに田舎にやってきた家族の娘をどう誘惑すべきか、当地の二人のナンパ青年たちが策を練っており、窓をバンと開けると、ブランコに乗る当の娘の姿がある。なんとも美しい刺激的なシーンである。そして、寄りの見上げのカメラのなか、ブランコの娘は凧のように上に上に昇るかのようで、瞬間上へフレームアウトしたりする。男たちの関心は、娘のスカートのなか、猥雑な見上げ。 娘とナンパ男は、川岸にあがり、草上に腰をおろす。娘は「無垢に」見上げる。樹にとまる小鳥の姿が、娘の見た目ショットとしてカットインされる。「無垢な」見上げに小鳥は、苦笑を誘うほどに、いかにもふさわしい。その娘を彼が押し倒す。「無垢な」見上げが押し倒され、カメラは今度は濡れ場を見下ろすというわけである。

ひと3さん [映画館(字幕)] 10点(2011-03-18 22:27:33)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 8.55点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 55.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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