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自由の幻想 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 自由の幻想
製作国
上映時間104分
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 とりとめのないエピソードの羅列として、その力の抜け方を気にするか・・・はたまたブニュエルらしい屈折した皮肉と見るかで評価は変わるのかな?と感じる。

この映画を見て、かつての盟友であり、共にシュールレアリスムの旗手であったサルヴァドール・ダリ(ブニュエルの「アンダルシアの犬」の共作はご存知の通り)がパリの美術学校に通った際の有名な言葉、『自由は無秩序である』を思い出した。
この言葉の真意は、自由に好きなように出来たパリの学校での自由教育の退屈さに源を発したものであり、自由は不自由であったということ。つまりは自由からは何も誕生せず、厳しい制約、弾圧や教義の押し付けに反発することが芸術が誕生する源泉になっているという話。

「自由とはいったい何なんだ?」何でも自由にできると言うことは、何も出来ないというのと同じこと・・・映画の中の様々なナンセンス行為同様、自由だと思い込んでいる人々の発想が実は貧困で、自由なんぞは有り得ないし、要らないとでも主張しているかのような斜に構えたブニュエル独自の皮肉を感じた。
さるさるさるさん [地上波(字幕)] 7点(2010-12-14 12:03:44)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.71点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.98
このレビューの偏差値 53.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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