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《ネタバレ》 稲中でお世話になった(超笑わせてもらった)し全4巻ということで、原作既読で臨みました。
評判通り主演ふたりの演技は光るものがあったと思います。 決して明るい話ではない原作に、映画では震災の要素を加味し配役も少々いじって再構築されています。 それなりに原作通り話は進むのですが最後のエンディングは対照的なものに仕上がっています。 通常この手の変更は受け付けがたいものがあるはずなんですが、原作には原作の、映画には映画の良さがありました。 このあたりはさすが園監督といったところでしょうか。 なかなか『夢』を持ちづらい今日、フツーでいいっていう儚い夢さえ、ふとした拍子にあっけなく奪い去られてしまいます。 ケチのついてしまった人生ではついつい破滅の道を選んでしまいそうになりますが、必ず再生の道があるはずだ、価値観を変えなくてはならないとヒロインは訴えます。 でんでんさんは『おまえはいま一時の病気だ』とも。 絶望した人に簡単に『がんばれ』なんて言うもんじゃないって風潮もありますが、ここはやっぱり『がんばれ』なんですよね。 住田くんは素晴らしい友人や恋人がついてますからね、きっと大丈夫だと思いたいです。 彼を救ってくれた監督にも『ありがとう』と言いたいです。 【ろにまさ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-09-25 17:48:25)
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