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天国と地獄 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天国と地獄
製作国
上映時間143分
劇場公開日 1963-03-01
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 面白い映画を作りたければ前半部分を色濃くしたのかもしれない。しかし黒澤監督はそうはせず、当時の社会についてのメッセージ性のある監督の主張を織り交ぜた作品に仕上げた。
ラストは印象的だった。再起していく明日を見ている印象の権藤に対して、取り返しのつかないことをして死刑になるだろう犯人の対照性。そして印象的だったのは、権藤は犯人にまるで興味が無い様子のカット。これは権藤が工場作業員からのたたき上げで多くの経験を重ねてきた人間の深みを感じさせる。反対に平静を装いながら最後には大声で喚いてしまう犯人には、若さから来る浅はかさを感じてしまった。
黒澤監督のこういった犯罪に対しての見識が垣間見えた気がする。

ともかく、面白みは半減したので、前半の屋敷内でのやり取りをメインとした作品も見たかった気はしました。
さわきさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-17 23:54:40)
その他情報
作品のレビュー数 219件
作品の平均点 8.21点
作品の点数分布
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210.46%
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441.83%
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6188.22%
72310.50%
85726.03%
95726.03%
105022.83%
作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 41.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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