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《ネタバレ》 昭和の時代の家族を描いたものだが、映画の善し悪しは見る側によってずいぶん変わると思う。映画は特別大きな出来事が起こるわけでもなく淡々と進んでいく。その日常の会話の中に、家族のそれぞれの思いが込められていて、ちょっと聞き逃すとわからなくなってしまう。それでも物語は進んでいき、映画自体にはついて行けても、微妙な感情がつかみにくくなってしまうのだ。
したがって、映画は見る側の年代や家族や最愛の人を失った経験があるかないかで大きく変わりそう。しかも見ている側は映画と自分の体験を重ねてしまいがちだ。 ま、いろいろ言っても樹木希林の演技が素晴らしいのは誰しも思うところであり、洪作が子どもの頃書いた作文をそらんじる所では涙がとまらない。ところでこの映画、見ているうちちょっとだけ「東京物語」を思い出してしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-05-14 14:35:35)
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