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グレン・グールドのファンならば文句なしに必見、そうでなくとも一人の天才ピアニストを知る上で大変興味深い映画だ。これまでにもグールドの伝記映画はいくつもあったのだが、ファンとは言えない私はどれも見ていなかった。だから比較することは不可能なのだが、おそらくどれにも負けないものではなかろうか。天才音楽家というと業績や天才ぶりが中心になりがち、だがこの映画はそれよりもっと人間の内面を追求している。幸いなことにグールドにはたくさんのアーカイブ映像が残されているし、アシュケナージに代表されるように同世代の音楽家も現存する。そしてまた彼が愛したフランシス・バロー、コーネリア・フォス、ロクソラーナ・ロスラックの三人女性らによって語られていく。あの人付き合いが苦手とされていた天才がいかに多くの人々に愛されていたのかを・・・。50歳の早すぎた死を惜しむ葬儀は国王並だったとか。特筆すべきは指揮者か独奏者かというバーンスタインとの有名な一件、映像が残っていたとは大変驚いた。
【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-07-04 06:51:22)
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