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サンダカン八番娼館 望郷 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サンダカン八番娼館 望郷
製作国
上映時間122分
劇場公開日 1974-11-02
ジャンルドラマ,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 山崎朋子さんのノンフィクション小説「サンダカン八番娼館」の映画化であり、栗原小巻さん演じるルポライター三谷圭子さんは、まさに山崎さんその人であろう。彼女は女性史研究の第一人者であり、この小説によって「からゆきさん」を広く紹介した。
戦前の日本の恥部とまで言われ海外で働くことになった娼婦たち。映画は田中絹代、高橋洋子の二人のおサキさんによって、つらく悲しく物語られる。そこには私たちが目を背けてはならない「からゆきさん」の実態がある。
しかし、この映画はそれだけではない、人間が何を信じどう生きるかを教えてくれているようにも思う。
映画の最初の方で、田中絹代さんが栗原さんのことを息子の嫁と紹介するが、映画が進むにつれ、なぜ嫁と言ったのかわかってくる。そして圧巻なのがラスト近くの栗原さんが明日帰ると田中さんに告げた場面だろう。「私の素性を聞こうともしなかった」「人には都合というものがあるじゃろう。」このあたりになると私は何度見ても涙が止まらない。
誰かが言った、「役者は演じるのではなく、その役になりきることだ」と。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 9点(2011-07-01 23:52:08)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.13
このレビューの偏差値 63.59
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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