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ふがいない僕は空を見た のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ふがいない僕は空を見た
製作国
上映時間142分
劇場公開日 2012-11-17
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ただの、ポルノ風邦画かと思いきや、全く違う。
原作の力かもしれないが、人物描写の妙に、唸らされた。

あんずの、不安定さ、短大の頃から不特定多数とSEXしていたことが窺える描写。
姑の、孫を持つ友人を羨む気持ちからくる、土手での会話。
ナチュラル志向の女性が、助産師に向き合って語る場面。
団地に暮らす福田が、主人公母のお弁当を捨てる光景。
店長の前では子供が苦手と言いながら、子供たちに対しては優しく接する田岡。(彼の性癖が明らかになった後で思い返せば、伏線だったのかもしれない)

様々な、リアリティのある描写が印象的。あんず以外にリアリティのある人物描写をされているキャラ(姑・ナチュラル女性・福田・田岡)が、後に物語に深く関わってくるのも、キャラ描写の必然性と物語が結びついていて、納得できる。

主張としては、「産み方なんて関係ない」というものが心に響いた。
どのような妊娠方法で子供を持っても母であるし、どのような出産方法で出産しても母であることには変わりない。
作品中では、あんずは体外受精・人工授精・代理母など様々な方法を使って、母になろうとしている。ナチュラル志向の女性は、病院ではなく「自然に」産みたいというが、帝王切開で産まれても母であることに変わりない。

妊娠方法や出産方法にとらわれなくてもよい、というのが作品のメッセージの一つだと感じた。
Sugarbetterさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-12-01 23:37:56)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.07点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.24
このレビューの偏差値 62.65
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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