Menu
 > 作品
 > テ行
 > 天地明察
 > 蛇蟇斎狐狸窟さんのレビュー
天地明察 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天地明察
製作国
上映時間141分
劇場公開日 2012-09-15
ジャンルドラマ,時代劇,歴史もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 学生時代、和暦の論文を書いたことがあるので、渋川春海(安井算哲)に元々興味があり、原作小説も発売当時に読みました。算哲と関孝和という二人の数学者のライバル関係を互いに認め合う爽やかな友情として描いてあるのが特徴です(余談ですが、劇中で関は素浪人みたいな形でしたが、史実の関は算哲の支援者である保科正之(将軍の叔父)や水戸光圀(将軍の父の従兄弟)よりも格上の甲府綱重(将軍の弟)に仕えた上級武士で、どちらが早く改暦できるかを算哲と争う政敵関係にありました。藤原正彦『天才の栄光と挫折』や鳴海風『算聖伝』のように関の側から見る作品だと、算哲は嫌な奴だったりします)。その辺の関係は忠実に映像化していて、算額を通じたやり取り等は、原作小説の雰囲気をよく生かしていると思います。映画としては少々上映時間が長いのですが、原作の筋も追いつつ、飽きさせない作りになっており、キャスティングも豪華で、面白い映画になっているとは思います。苦言を呈すれば、所作やセリフの現代っぽさ(時代劇っぽくなさ)がかなり目に付く点、幾人かの京都弁がどうにも板に付いてない感、また白い息や嵐のシーンが合成が荒いのか浮いているように見えた点等があります。それとスタッフロールの後「一部フィクションを加えています」とあったように、(時代劇にチャンバラが無いと締まらないと考えたのか)無理矢理加えた戦闘シーン。あれは頂けません。チープさが鼻につく上、大学者山崎闇斎を殺しちゃうとは無茶にも程があります。あのシーンが無ければもう1点上乗せした所ですが…。
蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 6点(2012-09-15 16:30:24)
その他情報
作品のレビュー数 37件
作品の平均点 5.78点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
212.70%
338.11%
4616.22%
5410.81%
6924.32%
7718.92%
8718.92%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.68
このレビューの偏差値 50.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
天地明察のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS