タイトル名	訣別の街
製作国	米
上映時間	112分
劇場公開日	1996-10-05
ジャンル	ドラマ,サスペンス,政治もの

《ネタバレ》　　すっきりしない作品でした。
　６歳の少年が死に、正義の警官が死に、その警官の無念をはらそうと協力しようとしていたビニーが殺され、やはり協力しようとしていたスチュワーツも殺され、自業自得ではありますがアンセルモは自殺を強要され、これだけ一般人が死んでいるのに、終始ポリティカル・サスペンスの枠内に収めようとしていたことに違和感を感じます。
　何より、元凶の一人であるマフィアのボスは劇中なんの天誅も下りません。パパスにいたっては、一見良い話っぽくまとめましたが、ケヴィンが情に流され彼に社会的な責任をとらさずに表舞台から退かせるに留めた結論には大変不満が残ります。
　第一、物語を少しでもわかりやすく伝えようとする気持ちがこの作品からは伝わりません。やや複雑な話を、難解なまま伝えるだけでは芸がなさすぎます。もっと面白く、もっとわかりやすく、もっと落としどころを明確にした作品にだってできたのではないかと思います。私は個人的に、こういう作り手達の自己陶酔型の作品は好きではありません。

作品のレビュー数	32件
作品の平均点	6.12点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 1 3.12％ 4 2 6.25％ 5 7 21.88％ 6 11 34.38％ 7 5 15.62％ 8 5 15.62％ 9 1 3.12％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.34
このレビューの偏差値	38.17 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値