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バイオハザードIII のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バイオハザードIII
製作国米,英,独,仏,豪
上映時間94分
劇場公開日 2007-11-03
ジャンルアクション,ホラー,SF,シリーズもの,ゲームの映画化,ゾンビ映画
レビュー情報
《ネタバレ》  こんなのバイオハザードじゃない。
 こんなのクレア・レッドフィールドじゃない。
 アルバート・ウェスカーにいたっては論外。
 『感染は止まりませんでした。瞬く間に全米へ、そして全世界へ広がりました。』
 いやいやいや。広がっちゃだめじゃん。バイオハザードシリーズっていうのは、限定的な空間、水面下での陰謀・パニック・生還ってのが面白いのに。挙句の果てに、『川も湖もなくなりました。』ってどんな理屈。数年で砂漠化するってどーゆーこと?
 仮にT-ウィルスが原因だとしても、植物がめっちゃ成長してジャングルになるなら百歩譲ってわかります。だってそーゆーウィルスだもん。だからバイオハザードのイメージっていうのは、擬音で表すと『じめじめ』だと思うんですよね。『水っぽさ』『カビ臭さ』。そーゆー得体の知れない生命力の脅威。それがこのシリーズ特有の『恐怖感』。なに、この『サラサラ』感。そんな乾いた世界じゃないんですよ。マッドマックスじゃないんだから。北斗の拳じゃないんだから。バイオハザードはバイオハザードの世界観を大切にしてください。
 『1』や『2』はバイオハザードへの愛を感じます。ですが『3』はバイオハザードのネームバリューを金儲けのために利用したようにしか見えないのが凄く悲しいです。アンブレラ社とやってることが同じです。全世界のバイオハザードファンはこの作品を見たときどう思ったのでしょう。この作品自体が何かのウィルスに冒されているのではないかと疑ったのではないだろうか。
 映画としてもつまらないですよね。『ゲーム』でも、『1』『2』でも、皆それぞれの『目的』『使命』のために動いています。この作品にはそれがない。しかもすでに『ゾンビありき』の世界になっています。パニックものとしての醍醐味は失われます。このストーリー、設定だと『バイオ』ではなく、『死霊のえじき』のほうが近いです。とは言え、『閉鎖性』『脱出のカタルシス』において、やはりあの映画よりも数段劣るのです。
 憤り、落胆、失望、様々な思いを胸に、結局『4』を借りに行く僕。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2017-06-21 15:23:45)
その他情報
作品のレビュー数 136件
作品の平均点 4.74点
作品の点数分布
000.00%
121.47%
21511.03%
31611.76%
42820.59%
53223.53%
61913.97%
7139.56%
8118.09%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 44.36
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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