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ゴーン・ベイビー・ゴーン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴーン・ベイビー・ゴーン
製作国
上映時間114分
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  よくある幼児誘拐。ミステリーサスペンス。と思いきや、実は善悪の判断基準を問うドラマ性の強い作品。法律に照らし合わせればドイル警部達は加害者で母親は被害者。しかし法律という枠組みを取り、倫理やモラルといった人間的視点で考えてみると、確かにドイル警部たちはアマンダの救世主なのかもしれない。
 職業柄、そしてその経験上、レミー、ドイル、ライオネルはネグレクトな母親の元にいるアマンダの末路が見えていたのでしょう。そして法の壁の前では救えないことも。ヘンリーの逃亡計画を知ったライオネル達が強行手段に出たのは仕方ないのかもしれません。
 パトリックの活躍により事件は明るみに出てしまいます。アマンダのことを一番に考え心配していた人たちは、一人残らず不幸な結果となります。叔母のビーは追い出され、レミーは死に、ドイルとライオネルは逮捕されます。事件を解決したパトリックは探偵料をもらえないどころか、最愛の人を失ってしまいます。麻薬におぼれ、娘への愛情が一番薄い母親だけが幸せな結末を迎えるという皮肉。
 こーゆー映画ならではの、すべての謎が明らかになったときのカタルシスは微塵も感じられません。
 見ている間は引き込まれますが、見終わったあとには充足感より虚無感が圧倒的に勝ります。
 映画としての完成度は高くとも、好きか嫌いかで問われれば間違いなく好きではない作品です。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-11-29 03:32:52)
その他情報
作品のレビュー数 51件
作品の平均点 7.12点
作品の点数分布
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411.96%
5611.76%
6917.65%
71223.53%
81733.33%
959.80%
1011.96%
作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 43.47
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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