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《ネタバレ》 終始居心地の悪さを感じる映画。
主人公のルイスは登場時から狂気をはらんでいて、目的のためには手段を選ばない人物であることが窺えます。頭は良い。クレバーなものの見方をする一方で、ここぞというところの勝負強さ、度胸もある。彼の一挙手一投足から目が離せません。 ストーリーだけをなぞれば、人生のどん底にいた男が、努力と頭脳と執着心だけで成功していくサクセスストーリー。 ですが、普通のサクセスストーリーを見た後の幸福感や満足感みたいなものは微塵も感じられません。見ている側まで悪事の片棒を担がされたような変な後味が残ります。 この映画を見始めて、ルイスが暴走し始めたとき、彼が取り返しのつかない失敗を犯し、破滅する未来しか予感できなかったのです。でもルイスは失敗しない。最後まで成功し続けます。そのストーリー展開が意外と言えば意外。こーゆータイプの人間は大抵ラスト破滅するのに。 最後に会社として成功し、新入社員たちと共に会社専用のバンに乗り込んで街へ走り去っていくシーン。ここまできて、やっと変な緊張感から解放されたという安堵感を感じます。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-11-08 14:51:02)(良:1票)
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