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《ネタバレ》 人が病気やらなにやらで死んで、それで涙をさそう映画ってのは本来苦手。
だけどストーリーに惹かれて鑑賞。 『5年前に死んだ渉から届く、息子への挑戦状。それは宝探しのゲームのスタートだった。』 なんか良さそう。で、見てみたら、やっぱり悲しい話でした。もちろん悲しいだけではありません。『楽しい』や『優しい』もいっぱいつまった良き作品です。でも全体の7割くらいは『寂しさ』と『悲しさ』が満ちていて・・・。特に向井理さん演じる渉の辛い気持ちが痛いほど伝わってきて、彼が出てくるシーンは見ていられなかったですね。 その一方で、渉と菜緒の友人、知人を1件1件訪ねて行って、少しずつ新しい事実がわかっていく展開ってのは楽しい。出演者の皆様の演技も、自然体でとても雰囲気の良い映画でした。 渉は死んじゃったけど、渉は菜緒と歩夢に『店』と『思い出』と『人とのつながり』を残してくれたわけですね。 最後はハッピーエンド。ですがこれは危険なサプライズかもしれないです。 渉が死んだとき、菜緒は深い悲しみを経験します。それは想像もできないほどの『喪失感』と『絶望感』だったでしょう。それを5年という歳月が少しずつ癒してくれたのです。やっと日常が戻ってきた頃に、再び渉を強く思い出してしまうこのイベント。これは凄く残酷な側面がある気がするんです。映画なので結果オーライってことで良しとしますが、このサプライズに心の中から賛同するのは難しいなあ・・・ 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-11-24 10:35:20)
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