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《ネタバレ》 観てる間ずっと里伽子にイライラしっぱなしだった。方言を馬鹿にするわ、松野に酷い振り方するわ、協調性はないわ、ビンタはするわ…。通常のアニメ視点で見るなら最低のヒロインであり、それに主人公が惚れる理由もちゃんと説明されてない。せいぜい複雑な家庭環境に同情するくらいである。
あまりの内容に最初原作だか脚本だか書いた人間の人格を疑ったが、同窓会で「狭い世界に生きてたね」と当時を振り返り、わだかまりが解けるシーンにすごく共感できた。その気持ちはよくわかる。そしてこのシーンによって、この理不尽とも思える内容を作中のキャラと同じように許せるような気がしたのだ。 性格が良くない異性になぜか惚れてしまう事は現実の恋愛にはよくあることだ。思春期の子が「狭い世界」の価値観で理不尽な行動をしてしまう事も往々にしてある。一転してすごくリアリティのある世界に感じられてきた。まさに甘酸っぱい青春だ。逆に、今まで自分が見てきたアニメがいかに都合のいい、作られた世界だったかを思い知らされた気がした。が、同監督の劇場版きまぐれオレンジロードの評判を聴く限り、単純に空気が読めない人なのかもしれない(笑)いずれにせよ自分の青春時代と重なるものが多くあり、ギリギリ不快のラインを超えないあたりで青春というものが描けていたのではないかと思う。(もちろん、不快のラインを超えてしまう人が多いであろうことも容易に想像できる) 【sinbo】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-07-16 01:08:05)(良:2票)
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