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五月のミル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 五月のミル
製作国仏,伊
上映時間107分
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 初見の時よりも年をとって、この映画を味わい深く観ることができるようになった。我ながら驚き。母の葬儀に集まる親戚一同が見せる人間模様、くっついたりばらけたり、お約束の遺産相続でもめたりとまあ生々しい。でも人間てこんなもんでしょ、とルイ・マル監督のメガホン捌きはさくさく軽やか。折りしも共産支持の暴動が勃発、着の身着のまま逃げ出して、ケンカしてボロボロになって帰ってみれば事態は収束、私事の葬儀も無事終えてみんな帰ってゆく。根こそぎ持っていかれたガランとした邸内で、母の面影と踊るミル。空騒ぎのあとの、この余韻の残し方。緑が美しいフランスの田舎の光景と相まって、しみじみと人生を思う。やっぱり映画も本も、出合うのに一番適した年齢ってあるのだなあ。
tottokoさん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-21 00:12:53)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.55点
作品の点数分布
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6654.55%
7218.18%
819.09%
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作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 53.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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