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赤ひげ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 赤ひげ
製作国
上映時間185分
劇場公開日 1965-04-03
ジャンルドラマ,医学もの,時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 一つ一つの人情話が庶民の悲哀や貧困の残酷に根ざしていて重い。けれどその重さを中和するのが三船赤ひげ先生の人間の深みであり、人の情けであり。清濁併せ持つ赤ひげ先生の魅力についてはもう言うに及ばず、三船敏郎の分厚さに唸るばかり。一番好きな場面はチンピラを片っ端からのしておいて、「医者がこんなことをやってはいかん」と大真面目に弟子に諭すところ。もう、参っちゃうなあ。
そしてこの映画、画力にも強烈な印象を受けました。山崎勉のエピソードでの風鈴の使い方。軒に並べられたガラスの輝きとその音色、その向こう、坂道で再会する男女。切ない美しさがもう、すべてこの1カットで語りつくされます。脳が痺れました。
子ども二人の話をこっそりと大人二人が盗み聞きするシーンの画も忘れ難い。布団が幾枚も並べ干されて仕切られた、劇場型な効果は抜群で、こちらも話を漏れ聞いた気分になり涙ぐむのでありました。
人物の造形、お話の濃さ、カメラワーク。どれを取っても一級品。ただ、少ーし長い、です。
tottokoさん [DVD(邦画)] 8点(2017-05-13 23:44:44)
その他情報
作品のレビュー数 142件
作品の平均点 8.01点
作品の点数分布
010.70%
100.00%
200.00%
310.70%
421.41%
564.23%
61611.27%
72416.90%
83021.13%
92719.01%
103524.65%
作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 49.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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