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渚にて のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 渚にて
製作国
上映時間134分
劇場公開日 1960-02-10
ジャンルドラマ,SF,戦争もの,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 淡々としながら、根底に絶望感が嫌というほど漂っていて、それは人物らがつかの間釣りをしたり、レースに興じたりしている間もしっかり意識にこびりついて、なんかとてもざわざわする映画でした。怖かったです。
放射能=死が迫っているのに皆落ち着いているように見えるのは、この時期は「パニックにひととおりなった後」を描いているからでしょう。おそらく人は生の期限をばくぜんと知らされても、朝コーヒーを入れ、制服に着替えて出勤し、傾いた額をいちいち直すのだろう。絶望と、ほんの少しの希望を抱きながら。こんな諦念を抱えた人々の、半分しか生きてないような表情が辛い。
無人のサンフランシスコやコーラの瓶とブラインドが打電するシーンなど、サスペンスとしても一級の演出が強烈でした。
G・ペックとA・ガードナーが恋情を昂ぶらせる場面は二人を大映しにする画が往年のメロドラマみたいでちょっと興ざめしましたが。
刹那的な恋愛を挿みながらもラストはきっちりと非情に幕を閉じました。なかなかシビアな監督です。「まだ時間はある」の幕が切ない。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-11-11 18:02:11)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 39件
作品の平均点 6.26点
作品の点数分布
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312.56%
4512.82%
5615.38%
6615.38%
71435.90%
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作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 58.56
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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