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白いリボン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白いリボン
製作国独,オーストリア,仏,伊
上映時間144分
劇場公開日 2010-12-04
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ミステリー,歴史もの
レビュー情報
鑑賞中は、異様な吸引力に息を詰めていた。観終わって脳が情報を整理するにつれて、じわじわとくる怖ろしさ。ナレーションが「村はいつもの平和に戻った」と何度も言うけど、いやいやいや、この村の病根のハンパないこと。陰惨で、閉塞で、それでいて苛烈な暴力。“白いリボン”は抑圧の象徴だ。一見優等生のクララの眼差しをあんなにも暗い狂気にしたリボン。怖い。冒頭で「この出来事は当時のわが国のありようだ」と語られた。この後、第一次大戦が勃発し、やがてナチスが台頭する時代を迎えるドイツ。戦禍に巻き込まれた形のヨーロッパ周辺国にとっては「やだドイツ訳わかんない。何考えてんの」という思いが数十年にわたって積もり積もってきたであろうから、この映画の不気味さにはカンヌの審査員達もなんかすごく諒解できるものがあったんじゃなかろうか。想像だけど。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-25 00:26:41)
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
014.76%
100.00%
200.00%
300.00%
4419.05%
514.76%
6523.81%
7628.57%
8314.29%
914.76%
1000.00%
作品の標準偏差 1.95
このレビューの偏差値 55.25
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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