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英国王のスピーチ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 英国王のスピーチ
製作国英,豪
上映時間118分
劇場公開日 2011-02-26
ジャンルドラマ,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 “王”たる者にとって周囲の人間とは「臣民」・「臣下」それに「家族」の三通りしかいないのではなかろうか。「友人」は存在し得ない。神から遣わされた絶対君主に、対等な相手など認められないのだから。しかし時は20世紀、キングであっても平民のドクターに力を借りなければならない時代なのだった。「友人」という前例の無い関係を築くにあたって、それはそれは骨の折れる精神作業だったことでしょうなあ。王にとってもローグにとっても。王族の生まれとはいえ、そこは人間、けっこうなかんしゃく持ちだったり、突如迫ってきた王座のプレッシャーに耐えられなかったり、コリン・ファース演じるジョージ6世はしごく生々しい人間くささをあらわして、畏れ多くも共感できる。妻を相手に「重大な間違いだ。私は王なんかじゃない。」と弱音をぼろぼろこぼすジョージ6世。ああ、弱いところを見せられる相手がいて良かったなあ、と思った。その王妃を演じるヘレナがまた上手い。背中まわりの肉付きのよさにトシを感じてしまうけれど、それがまた王妃たる貫禄になってもいる。ラストのスピーチにはまんまとほろりとさせられた。一言一言、王様が単語を発するたび、次を促すべくローグとともにリズムをとる自分がいた。それにしても、これから戦争だという緊張のほかに、王のスピーチのつつがなきことをも祈らなきゃならなかった関係者各位の気苦労を思うと・・大変だったろうなあ。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-12 00:05:12)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 156件
作品の平均点 6.65点
作品の点数分布
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110.64%
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474.49%
52214.10%
63119.87%
75333.97%
83119.87%
995.77%
1010.64%
作品の標準偏差 1.37
このレビューの偏差値 57.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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