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ケープタウン(2013) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ケープタウン(2013)
製作国
上映時間107分
劇場公開日 2014-08-30
ジャンルアクション,サスペンス,犯罪もの,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 人間の果てしない暴力性を芯まで叩き込まれる、それは恐ろしい映画です。
南アフリカの透き通った海の藍、空の青、白い砂浜。夢のように美しい舞台でいきなり起こる惨劇。このアンバランスな画が、特大の衝撃力を伴って脳幹に突き刺さる。
主人公の黒人警官アリはアパルトヘイトの暴力の被害者である。父を殺され自らも不具の身にされながら、崇高とも感じる理性の力で憎しみを封印してきた。しかし限度を知らぬ暴力に晒され続け、母すら失った時ついに彼の精神の拮抗は崩れ、アリは殺す側へとなるのだ。暴力とはなんと手ごわいのか。
アリがダークサイドへ堕ちるのを留めようと頑張るのが、これが意外や好演のオーランド・ブルーム。しかし白人の彼には、アリの絶望を完全に理解するのは無理だったのではないかと個人的には思う。
答の無い病んだ社会。最近心が浮ついてるなー、と感じた時などこれを見ればどすん、と気持ちが沈むこと請け合いだ。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-08 17:37:49)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 6.19点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.81
このレビューの偏差値 62.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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