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ウインド・リバー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウインド・リバー
製作国
上映時間107分
劇場公開日 2018-07-27
ジャンルドラマ,犯罪もの,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 まず、未だに先住民居留地なるものが存在するとはびっくり。やせた土地に追いやられ、米国社会の末端に置き去りにされたままのネイティブアメリカンたちがそこにいました。
アメリカらしく道路だけはどこまでも整備されて通っているし、四駆のクルマはデカくスノーモービルも行き渡っているようだけど、カメラが捉える地域の画は見るからに活気が無い。仕事は無いし犯罪は多く、捜査の手もまともに入らない。地元警察署長の台詞「孤立無援には慣れてる」が、背景の全てを言い切っていますよね。まず先立つ諦め。
風土は厳しいし、社会がこんなんでは登場人物らがほぼ全員激渋で重く暗い表情なのも無理ありません。だからFBI捜査官のE・オルセンをフロリダ育ちという南国者に設定したのかも。彼女の、この土地と真反対のさくさくした懸命さが作品のアクセントになりました。
実話ベースゆえ事件に大きなひねりがあるわけではないのだけど、排他的な雰囲気や閉塞感がまとわりつくこの地域のサスペンス風土に心がやられます。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-01 23:50:52)
その他情報
作品のレビュー数 49件
作品の平均点 6.96点
作品の点数分布
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536.12%
61020.41%
71938.78%
81530.61%
912.04%
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作品の標準偏差 1.01
このレビューの偏差値 50.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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