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椿三十郎(1962) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 椿三十郎(1962)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1962-01-01
ジャンルアクション,ドラマ,コメディ,時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 時代劇という枠を取っ払っても、痛快娯楽作ジャンルにおいて上位に君臨するだろう名作。
言うに及ばぬ三船の圧倒的な存在感。明快、爽快なストーリー。良い者、悪い奴、切れ者、おっとり役と揃いに揃ったキャラクター。お気に入りは押入れに出たり入ったりのとぼけっぷりが絶品の小林桂樹。
ああ椿三十郎(もう少しで四十郎)。粗くて深くて、おかしみも醸す愛すべき浪士。若侍たちの青臭い行動の浅はかさに苦虫を噛み潰し、御内儀の扱いにはほとほと手を余す。椿は赤だ白だと口を出す女衆に辟易し、ふすまの仮名を指でなぞる三十郎。笑える。でもそんな愛嬌とは別の顔を持つのが殺陣のシーン。全身殺気をはらんだ身体の動き、刀の返しのキレには息を呑む。有名なラストシーンは、それこそ呼吸が止まった。
私ごとですが、映画といえば洋画ばかり観ていて、日本映画のクオリティの高さを知ったのはだいぶ後になってから。黒澤作品はどれも震えるほど感動したものです。これもそんな一本。
tottokoさん [DVD(邦画)] 10点(2017-10-21 00:57:18)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 222件
作品の平均点 8.15点
作品の点数分布
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210.45%
310.45%
462.70%
594.05%
6146.31%
73314.86%
85022.52%
96027.03%
104821.62%
作品の標準偏差 1.61
このレビューの偏差値 57.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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