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最後の決闘裁判 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 最後の決闘裁判
製作国米,英
上映時間142分
劇場公開日 2021-10-15
ジャンルドラマ,法廷もの,戦争もの,ミステリー,歴史もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ああ、苦手な中世だ。科学も芽生えてなくて因習ギチギチで人間は争ってばかりの。さすがリドリー・スコット、画の力にかけては当代随一の手腕とセンスの監督です。眼前に広がる石造りの城も荒野も硬くて寒々しい中世ヨーロッパそのもの。画力だけで映画作品としての格の高さを感じます。
主演の三名の演技も良かった。各々の視点に沿って出来事を描く羅生門スタイルであるゆえ、それぞれが三パターンの演技を要求されるのですが、なかでもジョディ・カマーが見事。微妙な表情はちゃんと三通りに違い、三番目の‶本物のマルグリット”がやはりというか一番説得力のある造形でしたよね。
それにしても現代の人権感覚では何もかも理解しがたい話です。実事件とはいえ数百年も前のこと、この映画の解釈とは別の事情があったのかもしれない、とか色々考えさせられました。だって敗けたらマルグリットも火あぶりだなんて。なんでこんな滅茶苦茶な決闘裁判に臨むの二人とも。ああやだやだ中世こわい。
三パターンのドラマを観終えて思うはクソな男どもに搾取されるばかりのマルグリットの心の痛み。封建時代の根底に流れるあまりの男尊女卑の思想にはめまいがしそうになりました。こんな時代でも仲睦まじい夫婦もいたんだよねきっと?そんなお話を聞きたいな。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-06-25 18:14:08)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 6.82点
作品の点数分布
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6529.41%
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1015.88%
作品の標準偏差 1.20
このレビューの偏差値 58.17
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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