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《ネタバレ》 ロメール監督は女の子の描写も上手いけど、男性の心理を捉えるのも達人級なのですな。ジャン・ルイ・トランティニャン演じる主人公がね、ちょっと複雑で屈託ありまくりで女から見ると興味深いのよ。
ロメール作品の人物は大量の会話を強いられますから(ホント役者は大変だと思うよ)、本作のジャン・ルイも道徳がどうの宗教がああだのとよくしゃべる。よくしゃべるとこ見ると全くの奥手というわけでもないんだろうけど、モードが露骨に誘っても据え膳食わないので女に怒られるという下手打ち。 意中の女の子に声をかけてみて、ちょっと上手くいったものだからモードに対してもなんか急に積極的に出るんですよね。結婚するのはどう?とか言っちゃってこの辺りの、事がうまく進んでいる時の気の大きくなっちゃうメンズの心理状態よ。ロメールさすが。 ラストもまたなんとも皮肉です。最後に知るのは男なのね。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-24 23:34:51)
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