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皆殺しの天使 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 皆殺しの天使
製作国メキシコ
上映時間95分
劇場公開日 1981-08-01
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 世にも不条理な物語。「出られない」といってもわたしの知る既出のモノは雪に閉じ込められた山荘だとか、あるいは四角い箱に押し込められているといった外部要因によるものがほとんどで、〝自分の意志”で出ようとしないシチュエーションは初めて観ました。
これは、何なんだろう。浅薄な歴史知識を総動員するに、やっぱり独裁(フランコ?チリ?)政権の比喩なのかな。独裁者の現状を見過ごしてゆくうち、自由意志も奪われてゆく経緯があの家の中に凝縮されたかのよう。最初はブルジョワ層が標的になっているのも、フランコぽいなあ。最後にはどの階層の者も宗教家も身動きがとれないという恐ろしい展開を見せました。
ともあれ、深読みしてもしなくても奇妙で不穏な空気がクセになりそうな作品です。時折繰り返される場面はしかし一回目とは微妙に違っていて、ねじれたループのよう。ノイローゼになるご婦人、危機に瀕してむき出しになる人間性、白い手首がうろうろ。いやあー、怖い。ところで、手首がうろついていたとして、それを虫みたく叩き潰そうとするものですかね?攻撃に出るオバサンも怖かったなあワタシは。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-02 23:55:26)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 47.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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