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《ネタバレ》 映像と音響の大洪水。「日本の観客に字幕無しでも分かるようにしたかった。」と語った監督の言う通り、MADでクレイジーな爆音を響かせた、イカれた下品な(誉め言葉!)改造車数十台が広大な砂漠地帯をとにかく爆走!双頭のトカゲを踏み潰し喰らう、2代目マックス・ロカタンスキー:トム・ハーディの後ろ姿から幕を開けるオープニングからタイトル、何の説明も無く、目的もただモンスター級のタンカートレーラーを走らせる為だけと言える、シンプル極まりない生身カーアクション映画の極致とも言える仕上がりを見せる。日本のアニメに影響を受けたという終末世界のビジュアル、細部にまでこだわりを見せるセットや美術、無法地帯でそれぞれシマを持つ組織のインパクト重視のメンバー、ニトロに火を吹かせるだけじゃ物足りないらしく、ギターにまで火を吹かせる始末!踊るペンギンアニメを撮ってた人の頭ん中とは思えないハジケっぷりについて出る言葉は「凄ぇ…。」しかなく、只々凄ぇ…。ビジュアルセンスも相当に良く、ありとあらゆる構図、アングルを駆使し、観客を疲労させる程の情報量を伝えてくる。オーディオで言えばコスト度外視で物量投入した超重量級アナログアンプの様な映像世界。美しい金髪をバッサリ刈って『エイリアン3』のリプリー状態のシャーリーズ・セロンの、これっぽっちも色気の無い役作りに、「彼女の意味があるのか?」とも思えたんですが、世界観統一の為だったんでしょうかね。その代わりと言っていいのか、砂漠に咲く5輪の花の美しさを際立たせる5人の女優の清涼感は良かったです。(ロージーさんはトランスフォーマーの人ですね。こちらの方が断然イイ!)無骨・不器用・無愛想と3拍子揃ったハーディは台詞こそ少なく(映画全体で凄い少ないと思う)表現が非常に限られた中で相当困難だったのではないかと思うのですが、煮えたぎる寸前の冷静さを伺わせる表情が印象的で、さらにコミカルでは無いのにそれを感じさせる雰囲気とか、良い役者さんだなぁ、と感じました。無法地帯で強いものが権力を握り、若者が洗脳に近い感じでそれらを崇拝し、正しいものが見えなくなる。(そもそも何が正しいのか?)そんな問い掛けるメッセージがあるのかないのか?分かりませんけど
、ニュークスの「何て素敵な1日なんだ!!」って台詞を聞いてワクワク出来る人は画だけ見て興奮して下さい。ちなみに吹き替えのEXILE、AKIRAと竹内力はどこぞのタレント声優よりも随分マシでした。3Dで見るなら吹き替えもお勧めかも。でも字幕読まなくてもこの映画なら全然イケると思いますけど(笑)。 【miki】さん [試写会(吹替)] 8点(2015-06-17 11:44:47)
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