| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 パッケージの2人の顔、そして2人のネームバリューは互角と言えるでしょう。しかし演技による存在感は圧倒的にニコラス・ケイジに軍配が上がると思いました。サングラスをかけ、ロングコートを風になびかせて登場したあの格好良さ!そして金メッキされた二丁の銃を背中のホルダーにしまうあのカット。くうぅ・・、たまらんです。固定キャラの好きな僕にはどっパマりでした。冒頭ものの数十分で「キャスター」というアクがぎゅうぅ、っと滲み出る様をあっという間に表現してみせた。テンション高めに歌いながら女の子のお尻を鷲掴みにして見せたあの天にも昇る表情といい
、女性捜査官を撃つ前の仕草から撃った後に見せたあのいやらしいにやけ面、トラボルタに後ろから羽交い締めにされ堰を切った様に笑い出した姿に、あぁ、この人ホントに演技上手いなぁ、としみじみ感じました。トラボルタも良いんですが、ニコケイのハイテンション振りには到底及ばないなぁ、という印象を受けました。どうにもキャスターの癖を強調し過ぎている感(不自然)が否めなかった。反面アーチャーを演じたニコケイは少し弱々し過ぎるかなぁとは思いましたが、説得力は抜群でグイグイ引き込まれた。特にドア越しに奥さんにデートの時の話をし、夫に化けたキャスターと夫婦として寝た事を聞かされた時のあのニコラス・ケイジの歯を食いしばるが、我慢出来ずに涙を流してしまったあの表情に、僕は心を打たれた。最高のパフォーマンスだったと思います。この監督さんは象徴的なカットを撮るのが上手くて中々印象には残りますが、反面くせが強くて受け入れられるか否か、分かれそうです。僕的にはニコケイが演じたキャスターを最後まで見たかったなぁという思いと、ラスト元に戻ったトラボルタのアーチャー振りの方がイイじゃないかという印象が強く残りました。 【miki】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-25 17:34:35)(良:1票)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |