Menu
 > 作品
 > キ行
 > 嫌われ松子の一生
 > うーさんのレビュー
嫌われ松子の一生 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 嫌われ松子の一生
製作国
上映時間130分
劇場公開日 2006-05-27
ジャンルドラマ,コメディ,ファンタジー,ミュージカル,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 人生の主役はあなた自身だ、という言葉があります。まさにその通りで、その他大勢は皆脇役でした。唯一、瑛太が観客の役回りで私達の目線と重なります。よって主役は松子。シンデレラを演じるか、はたまた稀代な悪魔女を演じるかは松子の自由なわけです。しかし監督や脚本の全てを主演松子が担うわけではないのです。人生にストーリーの起伏を与えてくれるのはあくまで他人です。この思い通りにならない運命という歯がゆさこそが人生の難しさでもあり面白い所でもあるのです。しかし、何を演じるか、またどう感じるかは主役の主導権。それは一貫してファンタジー調に描かれる演出から容易に想像できます。煙がかったフィルター、ファンキーなフィルターは松子の感情にそのまま直結してゆきます。
裏切られた末に引きこもり、もう恋なんてしないと腹を決めたような松子は死に際、自身を姉と慕ってくれた妹に思いを馳せます。松子は決して愛を与えられていなかったわけではないと思うのです。ただ酸いを少々経験し過ぎて、自身を愛せなかったから、その自分を愛してくれる愛を素直に信じることが出来なかったのではないかと思います。 屈折した感情ですが、共感出来ます。
告白から始まり、中島哲也の映画はこれで4本目です。癖のある映画を撮られていますが、他の監督とは一線を画して、センスがあるのではないかと感じます。
うーさん [DVD(邦画)] 7点(2015-05-02 18:47:17)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 208件
作品の平均点 7.01点
作品の点数分布
000.00%
141.92%
273.37%
331.44%
4125.77%
52210.58%
6178.17%
74119.71%
85325.48%
92913.94%
10209.62%
作品の標準偏差 2.11
このレビューの偏差値 49.97
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
嫌われ松子の一生のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS