Menu
 > 作品
 > シ行
 > 実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン
 > かっぱ堰さんのレビュー
実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1979-03-17
ジャンルアクション,ドラマ,SF,コメディ,ファンタジー,シリーズもの,オムニバス,特撮もの,TVの映画化,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 実相寺監督は「狙われた街」で、金城哲夫氏の生真面目な脚本を茶化して通俗化していたのが腹立たしい。また「ペギラが来た!」「超兵器R1号」「光る通り魔」で印象深い田村奈巳さんを、「怪獣墓場」では変人のような扱いにしたのも気に入らない(この映画ではカットされている)。
そういうわけで嫌いな監督だが、それはそれとして、この監督の回だけを集めるといかにも変に見える。怪獣側に同情的というのもそうだが、この5作の中に怪獣を宇宙へ返そうとするものが3つもあって、毎度こういうことをしていたのだなという感がある。また撮り方に関してもこの監督の特徴とされているものがすでに出ており、見ていて結構退屈しない。ただ集めただけではあるが、これは集めたこと自体に一定の意義があると思われる。
ところでDVDに入っている本人の語りを聞くと、自分が“正統ではない”と意識した上で羽目を外していたというのはいいとして、そのことで「ウルトラマンを駄目にした、という批評もあった」と言っていたのは意外だった。自分にしてみれば、この変なことをやる監督は初めから織込み済で円谷特撮を見ていたのであり、確かに本人のいう通り正統ではないにせよ、なくてはならない彩りだったことは(嫌いとはいえ)積極的に認めなければならないと思っている。ハヤタがスプーンをかざしたエピソードが嫌いな子どもはいなかっただろうし、このシリーズ自体がそれだけの許容度を持っていたことも評価されてしかるべきと思われる。
なおこの映画で改めて気づいたのは、イデがTBSの局内?を徘徊する場面のBGMと仕草が微妙に変だったことで、またその直後に地底人を発見したのが「Gスタジオ」という場所なのを隠そうともしないのがまた図々しい。こういう比較的シリアスなストーリーの中に、必然性のないとぼけた場面が入っているのは相当笑える。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 4点(2014-06-11 20:27:47)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.29点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3114.29%
4114.29%
5228.57%
6114.29%
7228.57%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.39
このレビューの偏差値 43.30
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
実相寺昭雄監督作品 ウルトラマンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS