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なぞの転校生 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 なぞの転校生
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1998-12-26
ジャンルSF,アドベンチャー,ファンタジー,青春もの,学園もの,ロマンス,小説の映画化,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 何かと面倒臭い映画だった。不確定性とか多元宇宙なら実体のある概念なのでいいとして、世間に変な能力者がいて3人以上集まると世界が破滅する、というような作り話を長々と説明して一回聞いただけでわかれというのは無理がある。原作でも、実は時空間は5次元だった、などという話は当時の中学生にはわかりづらかったろうが、科学への関心を高めてもらうために絞った形で疑問点を設定しておいたとも考えられる。しかしこの映画では作り手の自己表現が目的でしかないようで、こういうのにはもう付き合っていられない。

物語の面では、基本的には悪くない雰囲気なので黙って見ていたが、クライマックスでの主人公(香川翠)の感情の動きが長々とした意味不明な説明に依拠しているためにリアルタイムで受け取れず、何でこの人物は泣いているのか、ということが最後になってかろうじてわかる始末だった。
それより幼馴染の男(岩田広一)の方は、より単純な感情なのでわかりやすいはずだが役者に問題があり、言語不明瞭で台詞が上滑りしてヒキガエルを潰したようなこの男に共感する気には全くならない。当初はこんな状態でも、20年近く経てば立派な役者になっているのだから偉いものである。
ほかに見どころとしては転校生役が長身で超個性的な風貌でモデル的に見栄えのする人で、宇宙人的クールビューティで通すのかと思っていたら普通に喜怒哀楽もあって人間味も出ているのだった。「ガキ!」のあとでこの人はどこへ行ったのか。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 4点(2017-08-11 23:45:09)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 3.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.47
このレビューの偏差値 65.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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