Menu
 > 作品
 > ア行
 > あるスキャンダルの覚え書き
 > かたゆきさんのレビュー
あるスキャンダルの覚え書き のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 あるスキャンダルの覚え書き
製作国
上映時間92分
劇場公開日 2007-06-02
ジャンルドラマ,サスペンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 定年を間近に控えた、頭のお堅い歴史教師バーバラ。労働者階級の子供が多く通うという彼女の中学校にある日、若く美しい美術教師が赴任してくる。一回り以上歳の離れた夫とともに二人の子供を育てる彼女の名は、シーバ。等身大の魅力を放つ彼女は瞬く間に学校の人気者となるのだった。全く正反対の二人だったが、バーバラはすぐに彼女と仲良くなる。仕事の悩み、プライベートのこと、シーバからなんでも打ち明けられる関係になったバーバラ。だがある日、彼女はシーバの衝撃の秘密を目にしてしまう。なんと、シーバは自らが受け持つ15歳の生徒と肉体関係を伴う不倫関係に陥っていたのだ。この事実が公になれば、かなりのスキャンダルになりかねない。当然のように学年主任へと報告すると思われたバーバラだったが、その事実を元にとある計画を思いつく。やがてそれは学校を巻き込む一大スキャンダルへと発展してゆくのだった――。厳格で保守的なある一人のオールドミスの日記という形式で進む、二人の女性の愛と情欲が複雑に絡み合う心理ドラマ。主人公の理屈っぽくて厭味ったらしいおばさんをねちっこく演じるのは、本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたベテラン女優、ジュディ・デンチ。下半身ゆるゆるの奔放な若き女性教師を演じるのは、美貌と実力を兼ね備えたケイト・ブランシェット。この二人の今にも火花が飛び散りそうな演技合戦はなかなか見応えありました。いわゆるレズビアンのバーバラが、あの手この手でこの若く美しい女性を落とそうと画策する様が非常に丁寧に描かれております。とにかくこのおばはんのいかにもいやらしーいナレーションが不快感マックスで大変グッド。不倫相手であるヤリタイ盛りの15歳の少年も含め、誰も彼も自業自得としか言えないので、こいつらの見事なまでの堕ちっぷりは最後までけっこう楽しめました。ただ、これは好みの問題と言ってしまえばそれまでだけど、僕はこういう観れば観るほど気が滅入るうえに登場人物の誰にも感情移入できないようなお話はちょっと苦手です。特に主人公であるこの偏屈色ボケおばさんの粘液質な愛情表現に、観終わるころにはもうげんなりしちゃいました。彼女の大胆な入浴シーンなんて、いったい誰得なの?(笑)。うーん、完成度は確かに高いんですけど、こればっかりは好みの問題ですね。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2020-02-23 01:01:22)
その他情報
作品のレビュー数 47件
作品の平均点 6.53点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.13%
548.51%
61634.04%
72144.68%
8510.64%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.87
このレビューの偏差値 43.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
あるスキャンダルの覚え書きのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS