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《ネタバレ》 彼らは忘れていた。〝それ〟は27年ごとにやってくることを――。デリーの街の暗い片隅で、薄暗い下水道の奥から、排水溝の小さな隙間から、〝それ〟は再び、子供たちを襲い始める。自分がもっとも怖いと思うものへと変幻自在にその姿を変えながら。一度は殺害寸前まで追い詰めた、かつての「ルーザーズ(負け犬たち)」は故郷に唯一残った仲間からの電話でそのことを知るのだった。そして彼の声は記憶の奥底に封印していたはずの暗い過去を呼び覚ます。運命の糸に導かれるように彼らは再び、デリーの街へと帰って来るのだった。27年前の忌まわしき出来事に、今度こそ決着をつけるために……。モダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの代表作とも言える傑作『IT』を二部作で映画化したものの後編。彼らの子供時代のエピソードを中心に描いていた前作から一変、今回はそれから27年後のすっかり中年となった彼らの物語が3時間近い長尺で描かれてゆきます。原作では子供時代と現代パートが交互に展開されていたのですが、今回の映画化ではバッサリ二つに区切ったのはやはり正解ですね。すっきり観やすく、エンタメ映画としては充分に分かりやすい。そして前作同様、今回も観客に思う存分怖がってもらおうという徹底したサービス精神が非常にグッド!冒頭、久しぶりに再会し、中華料理店でディナーを楽しんでいた彼らの料理が目玉やら気持ちの悪い鳥やらに変わるとこなんてもうそれだけで摑みはばっちり。そこから最後まで、まるでジェットコースターのように手を変え品を変え、色んなシュチュエーションの恐怖演出てんこ盛りでなかなか楽しませていただきました。特にベバリーが旧家を訪れた時のエピソードに出てくるお婆ちゃん。この方、なかなかナイスな仕事ぶりで最高でした。『シャイニング』以来、全裸のお婆ちゃんは怖いというのを再認識いたしましたわ。まあ、あまりにもサービス精神が過剰すぎて途中何度か「もうええっちゅうねん!」ってなったとこもあったけど(笑)。それにやはり長いですかね。もう少しコンパクトに纏めてくれた方が良かったような気がしなくもない。とはいえ、エンタメ・ホラー映画として僕は充分楽しめました。うん、7点!
【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-08-23 01:08:20)
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