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《ネタバレ》 中世の騎士や最新鋭のテクノロジーが同居する近未来都市を舞台に、女王殺しの汚名を着せられたとある騎士となんにでも姿を変えられる謎の少女ニモーナの闘いを独創的な映像で描いたアニメーション。とにかく唯一無二のこのマジカルでポップな世界観が大変グッド!恐らくCGで描かれた、流れるように動く流麗な映像がすこぶる良かった。特にリスやゴリラ、犬やクジラにまで自由自在に姿を変えられる少女ニモーナが画面狭しと大暴れするシーンは単純に楽しい。『スパイダーマン/スパイダーバース』と画的にけっこう被っちゃてるのが玉に瑕でしたけど、魅力的なキャラクターと躍動的な映像美で最後までぐいぐい引っ張った所はなかなか見応えありました。ただ肝心のお話の方が弱い。主人公であるこのニモーナという少女がいったいどういう存在なのかいまいち分かりにくいんですよね。なんか人類と敵対する古代の怪物みたいな感じなのかと思いきや最後は人々の為に戦っちゃてるし。ラストもけっこうグダグダで自分はいまいちカタルシスを得られませんでした。総じて、映像面は文句なしだけど、お話の方があと一歩って感じですかね。あと……、これは完全なる個人的意見なんですけど、主人公である騎士バリスターのゲイ設定って果たして必要だったんでしょうか。物語的に活かされているわけでもないし、ゲイであることがストーリーの主要テーマとなっているわけでもない。主人公がゲイであってもいいじゃないか!という主張はもちろん分かるんですけど、この映画に関しては自分はなんだか取ってつけたような安易なものを感じてしまいました。「自分たちはこんなにも社会の多様性に理解のある、進歩的な映画人なんだよ」という主張があからさま&あざと過ぎて、なんかイヤ。昨今のポリコレ至上主義に安易に媚びてる感じが自分は物凄くハナにつくんですよね~~。よって、-1点!
【かたゆき】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-21 12:43:08)
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