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《ネタバレ》 何者かによって集められた凶悪な犯罪者集団。お互いの名前や経歴など一切知らないまま、現場へとやって来た彼らは、ボスに言われるがままとある少女を誘拐する。少女の名は、アビゲイル。強固なセキリュティに守られた豪邸に住む大富豪の一人娘だ。薬で眠らせたアビゲイルとともに隠れ家へとやって来た彼らは、身代金が支払われるまでこの館で一夜を過ごすことに。だが、彼らはまだ知らない。一見普通のか弱い少女に見えるアビゲイルには、恐るべき秘密が隠されていることを――。突如としてバリケード封鎖された隠れ家の中で、次々と命を落としてゆく仲間たち。果たして彼らは無事に翌朝を迎えることが出来るのか?ぶっちゃけて言うとバンパイア映画の名作『フロムダスクティルドーン』の現代版と言った感じなのですけど、こーゆーのってネタバレしちゃうと面白さが半減しちゃうのが難点ですよね。自分も盛大にネタバレしている宣伝文句に惹かれて鑑賞したのですが、でもこの宣伝文句がなければ観なかっただろうし、難しいところ。さて、肝心の内容なのですが、全体的にすんごく惜しい映画でしたね、これ。映画って観ている間、「なんだか面白くなりそう」「やばっ、めっちゃおもろい!」「サイコー!!」と言うメーターを行き来するもんですが、本作はずっと「なんだか面白くなりそう」と「やばっ、めっちゃおもろい!」の間らへんで止まってる感じ。一瞬そのメーターを越えた瞬間もありましたが、それも1、2回程度。設定もキャラもすんごく面白くなりそうなのに、なんかすんごく勿体ない。「白鳥の湖」のバレエを踊りながら襲い掛かってくる血まみれ少女とか、最近観た映画の中では『ミーガン』に次ぐインパクトだったのにねぇ。後半になるにつれ、しっちゃかめっちゃかになる脚本ももう少し何とかならんかったんかな。最後のまさかの父親登場も、アビゲイルのまさかの豹変という中盤のどんでん返しがインパクト強すぎて霞んじゃってるし~。と、いろいろ述べましたが、それでもこの監督のとにかく面白い映画を創ってお客さんに楽しんでもらいたい!!と言う有り余る情熱には好感持てました。最後の血みどろグチャグチャクライマックスなんて観ていて純粋に楽しいし。次作に期待ってことで!
【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2025-07-21 11:54:19)《更新》
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