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映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット
製作国
上映時間119分
劇場公開日 2021-06-21
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,学園もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  そもそもこのシリーズに『賭博黙示録カイジ』のような「ひりついたギャンブル」は求めていない……というのが、賭ケグルイファン共通の認識だろう。原作マンガからして、「ギャンブルというテーマにかこつけて、かわいい女の子にR-18スレスレの性表現をさせること」を目的とした青年男子向け作品にすぎない。

 とはいっても、「目新しいルールのギャンブル」や「奇想天外なイカサマ」はマンガ的には機能しているし、何よりキャラクター作りとセリフ回しが絶妙に巧い。その素材を生かしつつエロを抑えてバランスをとったのがアニメシリーズで、さらにそこから「きれいどころの芸能人が顔芸をする話題性」で売ったのが実写シリーズ……という流れであり、それぞれがそれぞれの良さを持っている。

 ところがこの映画2作目で敵が仕掛けてくる行為は、ギャンブルですらない。「人質をとりました。ゲームであなたが勝ったら人質を殺します」という、中身のゲームを何に置き換えても成立する単純な暴力だ。後半のロシアンルーレットではイカサマが行われるが、「銃弾がフェイクなのを知っているのは俺だけ。ディーラーも俺の味方。だから俺が100%勝つ」という小学生が考えたようなシロモノ。これに主人公はこっそり実弾を混ぜることで反撃するのだが、もはや駆け引きにすらなっていない。

 ゲームはシンプルでもいいので、映画1作目のように「敵の驚異的な能力(カードをシャッフルしても順番を見失わない動体視力)に翻弄される」とか、「敵が政治的な理由でわざと負けようとしていることに気づき、自分も負けを目指すことで勝負に引きずり戻す」といったような、気の利いたものが見たかった。
乱泥さん [インターネット(字幕)] 2点(2021-09-27 23:06:57)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 2.75点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 47.97
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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