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林芙美子の私小説を映画化。貧困と放浪の生活にあえぎながら「生きるために書く」芙美子が次第に「書くために生きる」ように変わっていく。競争相手を出し抜くしたたかさには感心しないが、追い詰められた人間にはこれも生きる術なのだろう。日常生活では前かがみで暗い表情をみせる半面、カフェーでの生き生きした接待ぶりは前向きに生きる女の強さを感じさせる。
仕事に恵まれない福地と、原稿依頼が続き仕事に没入するふみ子、陰と陽の対比を効果的に映し出した照明が秀逸。俳優陣では高峰の好演に加え、宝田のダメ亭主ぶりが際立って良い。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2025-06-08 21:41:40)《新規》
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