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ウエスト・サイド物語(1961) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウエスト・サイド物語(1961)
製作国
上映時間151分
劇場公開日 1961-12-23
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ミュージカル,青春もの,ロマンス,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
今に通じる“差別と貧困”や“不寛容による対立”をテーマに、「ロミオとジュリエット」を下敷きにして現代の若者の群像劇を描いたミュージカル映画の傑作。G・チャキリス、R・モレノ、R・タンブリン等の芸達者な踊りに比べ主役二人(R・ベーマー、N・ウッド)は霞んで見えるが、音楽やダンスと芝居の融合という点で、これも計算のうちなのだろう。
躍動的なダンスで若者の活力を謳った「アメリカ」、対立して熱くなった時こそ“頭を冷やせ”のメッセージを込めた「クール」、甘いラブソングの「マリア」等々、名曲が華を添える。お気に入りは「クール」だ。A・パーキンスをワイルドにしたようなT・スミスをメインに、彼らが歌い踊るシーンは「静」から「動」への流れが見事!
ラストはトニーが殺され悲劇的な結末だったが、「ロミオとジュリエット」と異なり、生き残ったマリアの叫びは、不毛な対立を越えて微かな救いを残す余韻があった。
フィンガースナップの流行やM・ジャクソンのミュージックビデオへの影響、日本でもジャニーズ少年野球団が芸能界を志すきっかけになった等々、この作品は多くの方面に影響を与えた。そして「サイボーグ009」。ジェットの登場シーンにおけるオマージュは忘れがたい。
共同監督のR・ワイズとJ・ロビンスは作品の完成後決別したとか。2人の才能と情熱が化学反応を呼び起こし、この名作を生んでくれたことに感謝。
風小僧さん [映画館(字幕)] 10点(2015-10-24 20:59:24)
その他情報
作品のレビュー数 172件
作品の平均点 7.14点
作品の点数分布
000.00%
110.58%
231.74%
342.33%
4116.40%
5158.72%
62413.95%
73520.35%
83520.35%
91911.05%
102514.53%
作品の標準偏差 2.00
このレビューの偏差値 57.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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