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戦火の馬 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 戦火の馬
製作国
上映時間146分
劇場公開日 2012-03-02
ジャンルドラマ,戦争もの,動物もの,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
第1次世界大戦を背景に、軍用馬として徴用されたサラブレッドを主人公とし、その数奇な運命と、戦時下における人間と馬の交流を絡めて描くロードムービー。故に長い。全体的に感動要素テンコ盛りで少々ゲップが出る。逆光を活かした撮影は絵画的画面の連続で、時には影絵のような効果も。特に室内シーンはフェルメールの絵画を思わせる。ヨーロッパの牧歌的な時代を舞台にしてヴィスコンティを意識したか?塹壕内での毒ガスによるアルバートの目の負傷は終盤への伏線であり、口笛を吹いてジョーイと再会する場面へと繋がる。クライマックスは鉄条網に絡まれた馬の救出をめぐる英独の休戦シーン。敵味方を超えての会話やカッターを一斉に投げるシーンなど出来過ぎの美談の感もあるが、第2次世界大戦におけるリリー・マルレーンの例もあり、決してメルヘンとも言い切れない。特筆すべきは馬の表情の豊かさで、擬人的な演出が随所にみられる。ラストの帰郷シーンは、遠景ショットのシルエットが印象的な、余韻の残る場面だった。
風小僧さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-11-08 14:54:40)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 6.87点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 44.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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