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ブラジルから来た少年 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブラジルから来た少年
製作国英,米
上映時間124分
劇場公開日 1978-10-06
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
 クローン技術を使っても全く同じ人間を作れないとはよく言われること。「新たなモーツァルトやピカソが誕生」するためには環境を同じにしなければ不可能、という要素が加わるためだが、少々雲行きが怪しくなってきた。
 クローン人間の作成は倫理を無視すれば技術的に可能な段階に達している。そして、現代の技術では不可能だがそう遠くない時期に意識や記憶の移植が可能になるとのこと。そうなれば(ヒトラーの時代には間に合わなかったが)、やがてどこかの国の独裁者をクローン+意識・記憶移植でコピーする悪夢が現実にならないとは言い切れない。そういった意味で、この映画は時代を先取りした怖さがある。
 老優二人の鬼気迫る競演は見ごたえがあった。特にG・ペックはメンゲレの狂気をオーバーアクトで魅せてくれる。
 ドーリング家の鏡に映る数多くのエリック(ヒトラーのクローン)は作品のテーマを暗示する名場面。テレビ放映当時、「ヒトラーのクローン役の子供が可愛くない」という意見に対し、「ヒトラーの子供時代が可愛いわけがない」と反論があったが、後者の意見に1票。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-02 14:20:10)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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9510.42%
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作品の標準偏差 1.25
このレビューの偏差値 54.80
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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