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麻雀放浪記 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 麻雀放浪記
製作国
上映時間109分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
 焼け野原とバラックの風景をはじめとして「ギブミー・・・」やDDT散布、紙芝居屋など、戦後の世相を反映した画面の連続。見事なまでの画作りで、当時の日本社会の緻密な再現とともに独特の世界観が確立されている。わずかに、隅田川沿いを歩くシーンや上野の桜の特撮は画面の流れに溶け込んでいないのが残念。
 ママが草笛を吹く中で流れ星ひとつ。酸いも甘いも一瞬の輝きに賭けるばくち打ちの心情を表す。「勝ち続けて丈夫な人は人間を失くす」・・・けだし名言、人生を語る問答は心に響く。
 アウトローたちの生き様を描く群像劇の中で、賭博とともに生き賭博とともに死んだ出目徳が陰の主役とも思え、高品格は特異な存在感を放つ。天和をめぐる出目徳とドサ健の駆け引きも見どころ。だが冷静に考えればイカサマ合戦であるし“こんな世界に住む人たちもいたんだな”と受け止め、ヤクザな生き方に共感も反発もない。
 自分の麻雀放浪を振り返ってみると、役満を1回振り込み・1回上がりの実害なし。ま、いっか。とかくこの世はゼロサム社会。 
風小僧さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-07-23 13:02:01)
その他情報
作品のレビュー数 86件
作品の平均点 7.29点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.21
このレビューの偏差値 48.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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