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黄金の馬車 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黄金の馬車
製作国伊,仏
上映時間103分
ジャンルドラマ,コメディ,歴史もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画の持つ重厚かつ繊細な絵画的色彩は、凡百の映画監督では到底表現しえないものだ。枯れた樹木のような深い色合いの中に、青く透き通った宝石の輝きを感じさせてくれるのだ。そんなノスタルジックな画面の中で、劇内劇内劇ともいうべき三重構造の世界が展開されていく。力強く女の人生を謳歌していくように見える主人公カミーラだったが、現実と芝居の境界がもはや存在しないと気付き、甘ったるく空虚な感情に支配されてしまう。そしてカミーラは決心(あるいは逃避)し三人の男に別れを告げ、ノスタルジックな劇を完遂する。現実と芝居という二元的世界に、もう一つの次元を足すことによって単なる人生の悲哀に過ぎなかった物語に、生きることの真理を垣間見せることに成功している。
吉田善作さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-26 23:34:44)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 8.22点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.47
このレビューの偏差値 44.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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