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バベル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バベル
製作国米,仏,メキシコ
上映時間143分
劇場公開日 2007-04-28
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 モロッコ、アメリカ&メキシコ、日本と、並行して描かれる人間ドラマ。
モロッコでの話は、たまたま子供の撃った弾に当たってしまったアメリカ人夫婦と、加害者になってしまったモロッコ人家族の悲劇。
日本での話は、母を失った聾の女子高生にスポットを当てているが、モロッコでの銃の出所が女子高生の父親が譲ったものというだけのつながり。
メキシコでの話は、モロッコで銃撃に合ったアメリカ人夫婦のベビーシッターが遭った事件。
その三箇所でのエピソードには直接的な脈絡はなく、それぞれ別個のドラマなので群像劇というよりオムニバスの印象。
聖書にあるバベルの塔のエピソードに引っ掛けたテーマで、言葉や心が通じない様を描いているようだが、一つの作品としてのまとまりがなくて散漫に感じられる。
日本でのエピソードが最も不可思議で、菊池凛子の全裸になる意味がさっぱりわからない。
寂しさから人と人との触れあいを求めるのはわかるが、ピンク映画に出てくる欲求不満の人妻のような振る舞い。
日本編だけ浮いて見えるので、いっそのことないほうがよかったかも。
複数のエピソードを一つの映画にするのなら、しっかりリンクさせてくれないとスッキリしない。

三箇所での物語は時系列が同じではなく、前後しているので少し混乱する。
冒頭のベビーシッターが受けた電話は、映画の終盤で夫人がヘリで運びこまれた病院から夫が掛けたもの。
時系列通りに並べてみれば、なんてことないストーリーになるのはよくあること。
難しくもない話を一生懸命難しくしているような気もする。
飛鳥さん [地上波(字幕)] 3点(2014-12-05 00:53:39)
その他情報
作品のレビュー数 191件
作品の平均点 5.41点
作品の点数分布
021.05%
121.05%
2115.76%
32211.52%
42110.99%
54020.94%
63819.90%
72412.57%
8199.95%
984.19%
1042.09%
作品の標準偏差 2.03
このレビューの偏差値 44.17
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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