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セント・オブ・ウーマン/夢の香り のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 セント・オブ・ウーマン/夢の香り
製作国
上映時間157分
劇場公開日 1993-04-29
ジャンルドラマ,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 全盲の退役軍人と、世話係になる高校生との交流が面白い。
アル・パチーノが、実に扱いづらく面倒くさいフランク中佐を好演。
プライドが高く偏屈、口うるさくて独善的に暴走するさまは、イライラハラハラさせられる。
特に、フランクが兄宅に上がりこんだ場面の描写が見事。
兄家族の招かれざる客が来たという反応と、見事に家族の団欒をぶち壊すフランクの厄介者ぶり。
観ているこちらがいたたまれなくなるくらいで、そりゃ疎まれるのも自業自得だと。

人生に絶望しているフランクの自殺を止めたのは、チャーリーのどこまでもピュアで誠実な心。
校長の取引に応じず窮地に陥ったチャーリーを弁護するフランクの熱弁には息を飲む。
理屈っぽくて厄介この上ないオヤジが、このときばかりはなんと頼もしかったことか。
こういう長ゼリフをだれずに魅せるのは、アル・パチーノの力があってこそか。

目が見えなくても、香りが楽しめる。
人生に絶望することなく、希望を持って生きること――そんなメッセージも伝わってくるよう。
良い映画だが、手放しで好きな作品ともいえない。
主人公がリアルでは関わりたくないタイプだと、やっぱり好きにはなれないからかな。
飛鳥さん [ビデオ(吹替)] 6点(2012-12-20 20:04:43)
その他情報
作品のレビュー数 294件
作品の平均点 7.93点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 43.42
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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