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アマデウス ディレクターズカット のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アマデウス ディレクターズカット
製作国
上映時間180分
劇場公開日 2002-09-07
ジャンルドラマ,ミステリー,音楽もの,伝記もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 観終わった後、完成度の高さにうなってしまう。
通常版もすばらしかったが、さらにそれを補強。
コンスタンツェに謝礼を要求したり、金策を申し込むモーツアルトに屈辱的な仕事を紹介したり等、モーツアルトを貶めるシーンが加わった。
3時間もの長尺をまったくダレることなく鑑賞できる。

凡人サリエリと天才モーツアルトの描写が見事。
特にサリエリの苦悩と葛藤が残酷なほどにえぐり出される。
モーツアルトの才能を最も理解する能力を与えられた皮肉。
音楽以外の才を持たないモーツアルトは、策士のどす黒いワナになす術もない。
前半はカンに障るモーツアルトの高笑いが、後半は哀れでならなくなる。

失ったものの大きさを正確に実感できるのはサリエリだけ。
最も忌み嫌ったはずのモーツアルトを葬り去ることで、最も愛すべきモーツアルトの音楽を失った。
その罪の深さに狂ったサリエリの姿が、ラストを完璧に締めくくっていた。
男の嫉妬は女の嫉妬より深くて複雑なのかも。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 10点(2013-06-17 22:25:04)
その他情報
作品のレビュー数 143件
作品の平均点 8.26点
作品の点数分布
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121.40%
210.70%
300.00%
410.70%
532.10%
6149.79%
71812.59%
82920.28%
93423.78%
104128.67%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 55.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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