Menu
 > 作品
 > ワ行
 > 忘れられた人々
 > 飛鳥さんのレビュー
忘れられた人々 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 忘れられた人々
製作国メキシコ
上映時間81分
劇場公開日 1953-08-11
ジャンルドラマ,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 弱肉強食のようなメキシコ貧民街が生々しい。不良少年が障害者を何の容赦もなく襲うのが衝撃的。
クソガキ代表のようなハイボはどうしようもないが、子分扱いのペドロは同情の余地がある。盗難ナイフの罪をペドロに擦りつけようとしたハイボの策にはまり、必死で無実を訴えるペドロの言葉を母はまったく信じようとしない。子を顧みない母親の愛を健気に求め続けたペドロが哀れ。
ただ、ろくでもない大人達ばかりではなく、ペドロをちゃんと人として扱い、ペドロに大金を預けてお使いを頼んだ感化院の院長のような人もいた。その慈悲と信頼に応えようとしたペドロを、またもハイボが踏みにじる。まさにクズ中のクズで、殺意が湧くほど。
こんな疫病神のようなハイボも、社会の犠牲者と言えるかどうか。大きな要因ではあるんだけど、恵まれない生い立ちや劣悪な環境の中でも真面目に生きている者はいるので。
ブニュエル監督の描く、最後まで救いのない世界。暗い気持ちになってしまうが、一見の価値はある。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 08:20:40)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
518.33%
618.33%
7541.67%
8216.67%
9216.67%
1018.33%
作品の標準偏差 1.32
このレビューの偏差値 47.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
忘れられた人々のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS